全ては鋸山から始まった その2
千葉にある鋸山は標高約330m。下の駐車場から登りだすと
頂上までほとんど階段でした。
あっと言う間に息が切れて、太ももやふくらはぎの筋肉が
じわ〜っと痛くなってきました。
ダンナさんに持っていたカバンも着ていたコートも脱いで持ってもらい、
息を切らせ汗だくになりながら登りました。
ちょっと登っては立ち止まって汗を拭いて水を飲んでまた登り…
そんなことを繰り返しながらもなぜか
止めようとは思わず、
少しずつ少しずつ天まで続くように見えた石段を登りました。
あまりにも松葉杖でヨタヨタ歩いてたせいか、すれ違う人たちに
「もう少しだからがんばって!」と励まされながら歩きました。
あの時の応援は嬉しかったなぁ。
マラソンランナーが沿道の応援がチカラになる、
っていうのが初めてわかった瞬間だった。
そしてまさか行けるとは夢にも思っていなかった頂上に
なんとたどり着いてしまったのです!
足を悪くしてから初めて自分の足で登った頂上。
あれ?登れちゃった…って思った後の
ものすごい達成感。
行けた、行けちゃったよー!
自分でも信じられない。山頂に立てたなんて!
まぁダンナさんに荷物はみんな持たせちゃったけど…。
あの時の抜けるような青い空と吹いていた涼しい風は今までの人生の中で最高に爽快な気持ちになりました。
低山だけど、幼児でも登れるくらいの山だけど、登山というよりハイキングかも知れないけど、それでも私の人生に於いてこれはものすごい衝撃的な事だったんです。
だってさっきまで
「登山は来世にする」
って言ってたくらいなのに
不可能だと思いこんでいた事ができてしまったんですもの。
灰にまみれてたシンデレラが突然王子様に見染められて、
お姫様になってしまったような?
(あれ?ちょっと違うか^ ^;)
山の神様に思わず受け入れてもらえたような
そんな気分?
もしかしたら、一生できないと思ってた登山が、
ちゃんとトレーニングしたら
できるようになるのかも知れない、
一生見れないと思っていた景色を
見れるようになるのかも知れない、
初めてそう思いました。
全てはこの突然登った鋸山からはじまったのです。
このブログは障害者の皆さんに登山を勧めるブログではありません。
障害あるなしにかかわらず、登山は基本自己責任のスポーツです。
このブログを読んで、安易にまねをして山に行かないでください。
たとえ人が多い有名な低山でも、命に関わる危険が常に潜んでいます。
当ブログを参考にして登山を行い、万が一そこで怪我、遭難、事件等に遭遇する事があっても、当ブログ、作者はその責を負いません。
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